診療科と年収には関連性があるのかというのはよく話題に上る点で、給料にこだわる看護師がしばしば気にしていることでもあります。細かく見ていくと統計調査をした年度によって順位が入れ替わっているので一概にこの診療科は稼げるとは言い切れません。ただ、一般的な傾向として内科の看護師よりも外科の看護師の方が年収が高くなっています。同じ総合病院の中で比較したときにも全体として見ると外科の看護師の方が稼いでいる傾向があるということも念頭に置いて、なぜこのような違いが生まれているのかを考えてみましょう。
通常、総合病院では診療科ごとに基本給を変えていることはなく、同じ基準で定められています。そのため、平均して見れば看護師の基本給は内科でも外科でも同じと考えられます。年収の差を生み出しているのは給与以外の部分なので手当です。時間外手当や夜勤手当が外科の看護師の方が少し多い傾向があり、年収が高くなるという結果になっています。外科の方が患者が急変を起こして緊急で対応しなければならなかったり、急患が来て看護をしなければならなくなったりするケースがよくあります。その影響で残業をせざるを得なくなることが多いのが原因です。また、夜勤に携わる看護師数を多めに確保して急患や急変に対応できるようにしているのが一般的です。そのため、内科に比べると夜勤の頻度が多くなり、夜勤手当の支給額も外科の看護師の方が多いという結果が生まれています。